RGM-79ジムBOOK
本屋さんで見かけたので、なんとなく買ってみました。
感想ですが、目の付け所は良いけど内容的には薄いかな、と。ジム(RGMナンバー限定)だけを取り上げることで満足しちゃって、観点がよく分からなくなっているというか、通り一遍触れただけという印象を受けました。これで「専門書」と言っちゃうのはおこがましいでしょ。
機体考察にしても、表面だけで中途半端に展開している感があるし。GMIIIを「カラバ設計、アナハイム製造」としたのは、さすがに頂けないなー。
と言うわけで、ちょっと語ってみようと思います。(笑)
GMIIIに関しては、連邦正規軍主導で開発された機体と見るのが妥当です。ΖΖでカラバが運用していたのは、軍主流派閥の変化(ティターンズ→エゥーゴ)に伴い流出した機体か、カラバ寄りの正規軍部隊が供出した機体のどちらかでしょう。傍証は以下の二点。
- シールドの黄色十字エンブレム
- グリプス紛争時の正規軍の装備
1.シールドの黄色十字エンブレム
カラバと共闘関係にあるエゥーゴが運用していたGMIIは、Ζ/ΖΖ劇中でシールドの黄色十字を塗りつぶしていました。カラバに関しては明確には描かれていませんが、ジャブロー攻略戦でエゥーゴが残した機体を軸に、本格的にモビルスーツ部隊を編制し始めた節があるので、同じようにしていたものと推察されます。
エゥーゴとカラバが官軍になるのは、主戦場が宇宙に移行し、連邦軍がハマーン軍討伐に本気なってから(ダカール奪還戦よりも後ね)のことです。ダブリン近郊での連邦高官の会話からも、あの時点のカラバが官軍でないことは明らかなので、連邦軍のエンブレムが輝く機体の設計をカラバが担当したとは到底考えられません。
#ティターンズ壊滅から5ヶ月後(ダカール演説から数えても9ヶ月しか経ってない)に実働している機体を設計するのは、さすがに無理がある。仮に型式(RGM-86R)の数字が設計or製造or採用の年を表すとしたら、さらに無理がある。
2.グリプス紛争時の正規軍の装備
グリプス紛争は、言ってしまえば連邦軍の派閥争いに端を発する内戦に過ぎず、しかも両者共倒れに近い形で幕を閉じます。トップがいくらかエゥーゴ寄りになったものの、組織体としてはそれ以前と大差ないわけですね。
グリプス紛争開始当初の連邦正規軍の主力はGMII。次期主力?として配備中のハイザックや、局地戦用のガルバルディβ、アッシマーなどを除けば、一年戦争時に開発された機体(接収機含む)を改修して使っていたのが実情です。さらに、予算の大部分をティターンズに持って行かれてたようですから、ティターンズが壊滅した時点の状況は似たようなもんでしょう。そんな金も手駒もない状況で、対アクシズを睨んで当座の戦力を増強しようと思えば、そこらにいっぱい転がってるGMやGMIIを活用せざるを得ないかと。
#一部新造したにせよ
ネモが正式採用機とならなかった理由も、根本原因はここにあると思います。正規軍保有機体の絶対数からすれば、エゥーゴが独自に調達したネモはさほど数がなかったはずで、言ってみれば「規格外」な機体。製造コスト云々以前に、運用・保守の面で問題ありでしょ?
解釈は色々あって良いと思うし、それを楽しんでこそのガンダムなんだけれど、この本のGMIII周辺考察は「???」でした。
ΖΖに登場で立体化にも恵まれないんじゃ、こんなもんなのかなー。
ちなみに……。
さらに細かいツッコミをすると、ΖΖのダカール奪還戦に出てきたGMIIIのパイロット、声だけじゃなく顔もちゃんと出ています。名無しさんだけど見逃しちゃだめさね。(笑)
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コメント
マークIIの装備を流用しているGMIIIを何でわざわざカラバやアナハイムが造ると思うのか意味不明。
投稿: Centow | 2010年6月 7日 (月) 13時56分
あ、簡潔にまとめてもらっちゃった。(笑)
文末に「わざわざMk-IIのパーツを流用した真意は不明」との注釈があるんですが、そもそもの捉え方が変だとは感じなかったんですかねぇ。
投稿: Tasuke! | 2010年6月 7日 (月) 20時23分
玩具か何かの設定が初出なんだってさー。
大人の事情、って奴ねw
投稿: Centow | 2010年6月10日 (木) 14時19分
ありがちー。(笑)
しかし、立体化に恵まれないこいつの玩具本って、なんだろう?
うーむ、気になる。。
投稿: Tasuke! | 2010年6月11日 (金) 23時42分